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Star Citizenの闇は深い<●><●>
ゲームのデジタルデータごときに何万から何十万円も課金するのが当たり前、数百万円課金するまでがチュートリアルとすらまで言われている…
おそらく某船舶これくしょんゲームのオリョール海に匹敵するほどの闇深いゲームだ。
しかしこれでは石油王や財閥関係者御用達のゲームとなってしまい、フリーターレベルの雑魚ではとても手が届かないし、
ニートなぞドレスコードに引っかかってアカウント登録すら許されなくなってしまう。
しかし心配無用、我々にはそんな闇深い世界を生き抜くための更なる暗黒魔法が存在する。
それが錬金術だ!
そしてようこそ!
ス タ ー シ チ ズ ン の 沼 へ !

錬金術とは?
錬金術が発生する経緯(興味ない人は飛ばしてOK)
このスターシチズンというゲームでは、課金でゲームアイテムである船舶を購入することができる。
もちろん、普通に考えるならこれをゲーム内で実際に使用する為に買う。
しかしスターシチズンの界隈において課金アイテムの用途はそれだけではない。
課金アイテムは自分のアカウントにアイテムとして登録され、
既存のアイテムと高額なアイテムとの差額を払うことで、既存のアイテムを高額なアイテムへと交換したり、
Exchangeすることで、アイテムに支払った金額(アップグレードした場合はその総額)をストアクレジットというアカウントごとの預金通帳に戻すことができる。
つまり、課金アイテムに差額を払ってさらに高額なアイテムへと変換させたり、
課金アイテムを売って支払った金額を取り戻せる仕様がある。(スマホゲームで例えるなら、課金したアイテムを売るとガチャ石が戻ってくるようなもの。カオスダネ!)
さて、このスターシチズンはまだまだオープンアルファバージョン…、
つまりは全然未完成のゲームである。
従ってまだ実装されてもいない船を売りさばいていることがザラにある。
そして運営はこれらの課金アイテムを資本金に活動しているところがあるので、
資金繰りの為にまだ未実装の船舶は減るどころか年々増える一方だ。
ではこんな未実装の船を売りさばいて、買う側の方になんの得があるのだろうか?
当然、運営はそんな未実装の空箱を買ってもらうためには特典を考えなければならない。
そこで運営は、コンセプト段階の船や、完全にその機能が実装されていない中途半端な船舶は価格を低くして提供することにした。
また、未実装の船に関してはLoaner Shipという代わりに実装されている船を提供することで、代車のように扱ってもらうようにしている。
つまり、買う側からすれば
『いずれ値段が高くなる未実装の課金アイテムを青田買いできる』
っということになる。
そしてその課金アイテムが値上がったタイミングで別の未実装のアイテムへとアップグレードすれば、値上がった分だけの差額を天引きして購入したも同然ということになる…
錬金術の狙いは、この仕様を悪用利用していくことだ。
基本編
錬金術の基本は
- 未実装のアイテム(主に船舶)を青田買いで購入。
- 実装された直後に更に高額な未実装アイテムへとアップグレード
- そしてその未実装アイテムも値上がりしたタイミングでまた同じ事を繰り返し
- 最後には本命の超高額なアイテムを比較的安く購入する。
っというのが基本となる。
また他にも、
Life Time Insurance(通称LTI)と呼ばれる一生涯補償がついた特典もあり、これを本命の高額アイテムに付与するのが理想だ。
ちょっとめんどくさい注意点
その1:Exchangeについて

課金アイテムの値段が上がっても、Exchangeしたときに得られるストアクレジットはその課金アイテムを購入するときに支払った金額のみである。
例として、$350で購入した課金アイテムがあったとして、それが$450になった時にExchangeしても、ストアクレジットに入るのは$350だけであり、実質的にむしろ$100も損をしてしまう。
もちろん、それをアップグレードして誤魔化そうとしても無駄で、
例えば上記の例のように、$350で買ったBMMが$450に値上げした直後に$480のM2 HerculesへとアップグレードしてそれをExchangeしても、返ってくるのは実際に支払った$380だけだ。
錬金術においてExchangeは原則的に使えないということになる。
ちなみにストアクレジットの使い方は、
カートに入れたアイテムを決済する際に画面右にStore Creditsという項目があるので、
そこのADDをクリックした後に使いたい分の金額を入力すればOKだ。

その2:WarBondとスタンドアローンの違いについて
WarBond版とは、現金支払いしか受け付けない代物で、ストアクレジットで決済を済ますことはできない。
その代わり、基本的にスタンドアローン版よりも安く、LTI補償といった特典もついてくる。
なお、WB版にCCU(アップグレード)するといった特殊な販売が発生した場合、それはつまり差額だけを現金払いしろという意味になる。
そのくせ値段は比較的安く、LTIのおまけまでついてくることがあるので、
適当にWB版よりちょっと安い船をストアクレジットで買って少額の差額を現金で払ってしまえば、安い値段でLTI付きのアイテムへと昇華させることができるのでむしろチャンスである。
このいわゆるWBCCU版があったら、積極的にアップグレードで一度通過させて、LTI付きアイテムを錬成していこう!
その3:現在の価格より低価格なものへはCCUできない
例えば$220相当の価値に値するCrusader Aresをもっていたとした場合、
Aresが値上がりしたと同時に本命のAresより安いProspectorへCCUする…、
なんてことはできない。
CCUは絶対に既存のアイテムの付加価値よりも高額なアイテムにしかアップグレードできないので、
うっかり本命よりも高くなって本命が買えなくなってしまうというオーバーシュートが無いように注意しよう。
その4:CCUはアイテムを適用させないと意味がないよ
ぶきや ぼうぐは かならず そうびしてください! もっているだけじゃダメですよ!
CCUの決済を終えても、直ちにアップグレードが適用されるわけでなく、
自分のアカウントのMy Hanger内にアップグレード用の課金アイテムとして眠っており、
それを適用(Apply)させてはじめてそのアップグレードが反映される。
とはいえ、別に値上がりしてからApplyしても問題なく、アップグレード前のアイテムの方がお気に入りなのであれば決済だけ済ませておいて後は放置でも問題ない。
錬金術の実践例
理屈だけ説明されてもよくわからないと感じるのが普通なので、
実例をいくつか紹介するのじゃ!
例1 WBCCUを現金$5で購入してLTIを付与する

厳密には錬金術ではないが、今後錬金術を試みる際に知っておいたほうが良い知識なので紹介しておく。
前提として$65がストアクレジットに入っている場合に使える例。
2020年11月下旬のWBCCU版NOMAD($70)を使ってLTI付きのアイテムを錬金する。
まず適当に$65のものを購入(この場合はMustang Delta)

そしてそれをWBCCU版、NOMADへとアップグレード

画像では$80と出てるが実際の価格は$70なので差額は$5。
なので現金で$5だけ支払う。
そして手に入ったアップグレードアイテムを適用させることで、
わずか$5の現金でLTIを付与させることができた。
このLTIは今後アップグレードしてもついてくるので、
今後も錬金を重ね、
最終的に超高級な大型船にまでもっていければ錬金成功となる。
例2 未実装CCU→値上がり→未実装CCU
錬金術の本命なので一度例題は欲しい所。
例題としてAnvil Carrackを上げる
Carrackは2019年のIAEまでは$400で期間限定販売されていた船舶だ。
2019年のIAEにて実装が決定しその時点で$500、そして実装して間もなく$600へと昇華した。
なのでもし、2019年のIAE前に$400でCarrackを保有していたら、半年もせずに寝かしておくだけで勝手に$600分の価値になっていたことになる。
このタイミングでAEGIS NAUTILUSやA2 Herculesといった未実装の更に高価な船舶へとアップグレードさせてまたしばらく寝かしておく。
いずれこれらも値上がりしたタイミングを利用して、本命の船舶へと近づけてゆけばよい。
まぁ錬金に錬金を重ねていくと人間は欲望も相応に膨らんでいくもので、
本当はOrigin 890Jump(2020年11月現在$950)あたりが本命だったのに、気が付くとIdris-P($1500相当)のWBCCUなんかを狙っていることになってるやもしれんが、
そうやっていつの間にか金銭感覚がおかしくなるからこそ『沼』なのである。
錬金のコツ
コツと呼ぶほど大した内容ではないが、錬金術の効果を最大化させる為に意識しておいた方が良さ気なことをいくつか。
LTIは早めに付与させよう
LTIを付与させる機会がないままアイテム自体の価値が高額になってしまうと、
いざWBCCU(LTI付き)が出たとしても既にそれよりも高額なのでCCUができなくなってしまうことになりかねない。
ぶっちゃけそれでも10年補償といった、飽きてアンインストールするか寿命でくたばるまでは困らさそうな補償がついてくるとは思うが、
やはりできることならLTIは狙っていきたい。
おすすめは毎年11月下旬に開催されるアニバーサリーセールと呼ばれる定期イベント期間で、
大抵このタイミングで新型のスターターパッケージが販売される。
この時、新アイテムがWBCCU(LTI付き)で販売されることもあるので、
このタイミングでさっさとLTIを付与させるのが良いと思われる。
予備のLTI付きWBCCUを増やす方法
LTI付きのWBCCUが販売されたのでとりあえず多めにLTI付きアイテムを増やしたい場合、
まず一度上記の実践例1のようにいつでも買えるアイテムを1つ購入(ストアクレジットで決済化)してその次にLTI付きWB版へとCCUさせるアイテムを購入する。
この時、1つだけ買うのではなくまとめて購入してしまえば、低額でLTI付きのアイテムを量産することができる。
後はLTIを付与させたアイテムを生産したくなったら、最初に買ったのと同じアイテムを購入してからアップグレードさせればよい。
可能な限りCCUを重ねよう
値上がりしてからまた別の未実装へとCCUするという繰り返しは、
可能な限り多い方がよい。
その分だけ値上がりの変動を活用したことでコストをカットできているという意味になるからだ。
なので、いくら値上がりしたからといって次のCCU先を一気に高額にしてしまうのはよろしくはない。
可能な限り小刻みにCCUしていくのが望ましい。
常にアンテナを張って次に実装されるアイテムを予測しよう
ここら辺から中々難しいところ…、
というかおそらく完全な博打だ。
上記のように可能な限り値上がりをしてからの小刻みなCCUが理想なのだが、
そもそもにおいて何がいついくら値上がりするかなんてほとんど検討もつかない(´・ω・`)
なので、例えばEsperia Talonの値上がりをまってからAresへと移ろうとしたら、
Aresの方が先に実装してしまって計画通りにならないなんてことが十分にありえるし、
予想以上に高額になってしまって本命のアイテムや次の錬金先よりも高額になってしまう可能性も否定できない。
また、実装してなくても運営の何らかの思惑によって勝手に値上がりするケースもある。
そしてこんなことを真剣に予測し始めた日には宇宙市民は沼の奥深くへと堕ちていき、
決して戻れない深淵の中で溺れるのである…。